ここは究極の節約術?ペーパークラフトで作った車両をNゲージで走らせるプロジェクトを推進するコーナーです。もちろん全部が紙という訳ではなく、台車は既製品を使うのですが…。それでも紙代50円弱、GM社の台車400円で車両1台が仕上がるので「究極」と呼ぶにふさわしいプロジェクトだと思いませんか?
試作品第1号として、JR東日本E231系近郊タイプ(宇都宮線仕様)を製作しました。
ぜひダウンロードして作ってみてください。
組み立て説明書(基本編)
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印刷に使用する用紙は「POP用紙」と表記されている厚紙を使用します。写真用の光沢紙でも代用ができますが、少しの汚れでも目立ってしまうという欠点があります。
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用紙は全てA4版を使用します。拡大・縮小などはせずに、そのまま印刷するとNゲージサイズになります。
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直線部分は定規をあててカッターナイフで切り取ります。面倒だからとハサミで切らないようにしましょう。(写真は屋上機器の切り取り風景)
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曲線部分や定規であてるのが困難な細かな部分はフリーハンドで切り取ります。(写真は屋上機器の切り取り風景)
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折り目は定規をあてて、指で押しつけながら曲げていきます。
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屋根部分の湾曲は机の角などで曲げぐせをつけていきます。
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このような感じに曲げます。正面の形にあわせて曲げる位置と角度を合わせます。
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正面(前面)と連結部(後ろ面)はこのような形に加工します。
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正面(前面)はこんな感じに曲げます。胴体部分の接合部に合わせて曲げる位置と角度を調整します。
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部品の接合は木工用接着剤を使用します。おすすめは「速乾」タイプです。通常タイプと比べると2倍は能率良く作業できます。
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木工用接着剤は「速乾タイプ」でも固まるまでに3~5分はかかるので、いらない用紙に垂らして、爪楊枝やへらなどで塗っていくことができます。
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前面部を接着しました。青いのりしろ部分がはみ出していますので、乾いた後で切り取っておきます。先ほどの曲げた状態がこの写真でも確認できると思います。
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屋上機器は細かい部品がありますので、製作者の加工技能に応じて省略する部分を決めて下さい。ここでは全ての部品を取り付けることにします。
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曲げる部分に定規をあてて、正確に曲げぐせをつけていきます。
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側面の形に合わせて曲げます。上手に曲げられたら、木工用接着剤をつけて、固定させます。写真は乾くまでの間、指で押さえつけているところです。
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こんな感じに仕上がります。
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屋根の湾曲に合わせてクーラーの側面も切れ込みが入っていることが分かります。
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木工用接着剤で屋根にとりつけたところです。
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細かいアンテナなどの接合部分には、カッターナイフで切れ込みを入れます。
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爪楊枝で穴を広げます。
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木工用接着剤で取り付けた様子です。ここまで細かな加工が上手にできると「鉄道模型を作っている」という実感が沸いてきます。
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細かな部分は爪楊枝やピンセットなどを利用すると良いでしょう。
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屋上機器がこのような状態に付けば完成です。
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床下機器はこのような感じに折り曲げて、のりしろ部分を床板の裏面(印字されていない面)に接着します。
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床下に関してはかなり省略していますので好みに合わせて改良を加えてください。
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台車を組み立てます。
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床下機器と車輪を土台に貼り付けた状態です。土台を本体にのり付けしたら、いよいよ完成です。
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パンタグラフの部品を切り取った後の状態です。これを参考にしてカッターナイフで切ってください。
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これが切り取った部品です。あらかじめ定規をあてて折り曲げてから組み立てます。
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パンタグラフの台を折り曲げたところです。
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パンタグラフの上部はこのように折り曲げて、木工用接着剤でのりしろ部分を貼り合わせます。
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腕の部分も木工用接着剤で貼り合わせた後、下と上の部分ののりしろを外側に開きます。写真のようにピンセットで押さえてカッターナイフの先端で広げるようにするとやりやすいです。
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この写真を参考にして、組み立ててください。
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車体の屋根に取り付けます。
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横から見るとこんな感じです。
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上から見るとこんな感じです。
組み立て説明書(Nゲージで走らせよう!発展編)
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台車はグリーンマックス製を使用します。E231系用の台車は発売されていませんが、改造するのでどの形でも大丈夫です。
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グリーンマックス製の台車は留め具が付いているので、これをドライバーの先端などで引っかけて取り外します。
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直径3mmのネジを用意します。今回は長さ8mmの物を使用しましたが、少し短めだったので、購入するならば12~15mmの長さが良いと思います。
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裏からビスを差し込み、表からナットで締め付けます。
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土台は写真の紙用セメダインCを使用して作ります。ホームセンターの他、スーパーなどでも購入できます。
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ペーパークラフトの土台部分を切り取ります。のりしろは不要ですのでカットします。裏面にセメダインCをむらなく塗って、残りの紙の上に貼り付けます。それを3回繰り返して、4枚重ねにします。
完全に乾くまでの間、電話帳などにはさんで平らにしておきます。
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4枚重ねの厚紙は、セメダインCの働きで板のように堅くなります。
土台に印刷されてい「・」マークをドライバーで突き刺します。
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ドライバーを突き刺したときにできるバリをカッターナイフで削り取ります。こうすることでドリルで穴を開けるのと同じ状態に仕上げることができます。
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穴に台車に取り付けたビスを通して、ナットで固定します。この写真を参考にしてワッシャなどを用いてゆるゆるに「固定」します。走行性能に直接関わる部分ですので、ゆるゆるに…。
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台車を土台につけ終わった状態です。
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ペーパークラフト製の車両は軽すぎるので、おもりが必要です。余ったネジやクギを土台にセロハンテープで固定しても良いのですが、ここでは写真のような金具を使用しました。10円玉3個分程度の重さがちょうど良いでしょう。
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このように土台に固定します。ここでは両面テープを使用しました。
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先頭車両の前面部はフックが付いたままでは前面のスカート部に引っかかってしまうので、フックは取り外します。
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台車そのままではペーパークラフトの本体との違和感があるので、写真のように車輪部分を切り取って貼り付けます。
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両面テープで貼り付けるのが簡単です。走行中に取れてしまう場合は、粘着力が強いタイプの両面テープを使用すると良いでしょう。(取れたらまた付けるぐらいの気軽さで製作するのがお勧めです。)
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台車に取り付けた状態です。
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上の状態で走行させてみたところ、踏切上などで紙の車輪部分が引っかかる不具合がありましたので、このような感じに切り込みを入れました。これで走行には支障がありません。
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試験走行の様子です。
![](https://yumetec.net/wp-content/uploads/2023/08/dc123107-1.jpg)
試験走行は電気機関車で牽引させる形で行いました。10分間の連続走行でも不具合は感じられませんでした。
動力車の製作に挑戦し、ペーパークラフトだけで編成を組んでみるのも楽しそうですね。
ダウンロードはこちら
■先頭車(クハ230)
■中間車(モハ231)
■中間車(モハ231)パンタ付き
■補修部品